リゾートハウスの様な3階建全面リノベーション、完成
京都市左京区の閑静な住宅街。K様邸のフルリノベーションが完成いたしました。
■ご実家を、将来二世帯暮らしもできる「仕事場 兼 住まい」にリノベーション
今回のご依頼は、お父様の代から引き継がれた3階建ての戸建てのフルリノベーションでした。
結婚しておよそ30年、子育てもようやく落ち着いて、夫婦の第2の人生を楽しめるような、遊び心のある家になればいいなと思っていた。と語って下さったご主人。
イメージ通り、リゾートの様なお住まいに仕上がりました。
LDKを思い切って広いワンルームに
リフォーム前はいくつかのお部屋で構成されていた2階を、思い切って壁を取り払い、間仕切りなしの広々としたワンルームにしました。
■インテリアにもなるデザイン性のあるアイランドキッチンを中央に配置
部屋の主役となっている印象的なキッチンは、グラフテクト のアイランド型。
お客様と何度も打合せを重ね、デザイン・性能・コスト面のバランスが良く、家具までトータルコーディネートが出来る新ブランドです。バックセットとダイニングチェアも同じメーカーの物で揃え、統一感を出しました。
キッチンはダイニング一体型でお部屋もスッキリします。
フロアは「明るい色」と「濃い色」の2色を使用。キッチン周りにフロアータイルを敷く事で、無垢フローリングへの“水はね”や“油はね”が気になりません。
北海道産無垢材「ナラ」のフローリングを使用
ご夫婦こだわりのフローリングは、天然木フローリングで定評のある「CHANNEL ORIGINAL」の北海道産無垢材「ナラ」をチョイスしました。
北海道産の原木のみを使用したこのフローリング材は、これから年月を経てのメンテナンスも楽しみになるフローリングです。
接着剤を使用していない無垢材なので大工の造作でカットしても裁断面がきれいに見えます。キッチン上の板張りも、実は同じ材料を使っています。
広く見える工夫。階段との仕切りをガラスに、鉄骨を圧迫感なく配置
階段との仕切り壁をガラスにすることで、更にLDKが広く感じられます。ガラス枠は既製品を使わずオリジナルの造作品で統一感を。
3階への階段に上がるときも、ガラス越しにLDKの様子がよく見え、開放感があります。
LDK中央の黒い柱は、既存鉄骨です。敢えてクロスを巻かずに再塗装のみでスッキリと。モダンな雰囲気も出て、部屋のさりげないアクセントにもなっています。
1階:バリアフリー仕様。今後二世帯としてのご使用も考えた設計
今後、ご両親との二世帯住宅としても使えるように、1階は部屋同士をノンステップで行き来できるバリアフリー仕様にしました。 玄関部。広いスペースを取りました。引き戸の奥は、大容量の靴の収納棚。可動式です。
トイレや洗面室の扉も開口部を広くし、車椅子でも楽に生活できるようになっています。
ノンステップフロアーですが、床素材に変化をつけることで仕切りの工夫をしています。
スペースを広く取ったトイレ。車いすでも使いやすい仕様は、どなたにでも使いやすいユニバーサルデザインとも言えます。
浴室。落ち着いた色目で、手すりを多く配置。大きい鏡を置くことで、より広く感じられます。
車椅子でも転回できるスペースを確保しました。
■仕事場は使い勝手を考え、大工によるオリジナル造作
仕事場スペースは、使い勝手を考えたオーダーメイドの造作机&棚です。
使用用途が決まっている場合、設計の段階で机の高さや棚の仕様などを考えておくことが出来ます。あらかじめ家具を備え付けておくと、デッドスペースが無く、部屋を有効活用できます。
2階:LDKの他にウォッシュルームがあります
2階LDKの隣に、洗面室とトイレがあります。
奥様のこだわりが詰まった空間でもあります。洗面ボウルのデザインにもこだわり、タイルもじっくりご検討され、存在感のあるタイルを選択されました。使い勝手を考えた造り付け棚などもあり、ご満足の仕上がりとなりました。
3階のベランダとの行き来もしやすい様、洗濯機は2階に配置。
3階:寝室、ウォークインクローゼット、ベランダ。どれも広々としたスペースで。
■細部にこだわりのある寝室
LDKからのガラス壁の階段をあがると寝室です。
上部に濃い色を配置したデザインで、調光式照明と窓のブラインドで、光の調節が出来ます。
フロアーは2階で使用している物とは異なり、木目の色変化が印象的なフローリング材を使用することでシンプルな部屋に
寝室はゆったり落ち着ける空間にと、クロスの素材にもこだわりました。布目調のマットな風合い。
また、壁には造作棚を2段設置し、サイドテーブルやスタンドライトを置かなくても使い勝手の良い工夫をしています。
■お部屋の様なクローゼット
寝室と、スライド扉で仕切られているクローゼットは、部屋程のスペースを取りました。ご家族のお洋服一式やお荷物をゆったりと収納できます。
カバンなどは上の棚におけるようになっています。
ベランダはテラス屋根を付け、雨の日も便利
鉄骨造りの良さを生かした広々としたベランダ。
春は桜並木、夏は五山の送り火や花火、秋は山々の紅葉など、京都の四季を楽しめます。
普段は洗濯物が部屋の中からでも干しやすい様にしてあります。
担当者のこだわりポイント:照明の工夫
家の雰囲気作りに、照明はとても大切です。
間接照明や、調光可能な照明を多く使い、時間帯やシーンに合わせて自由に光を調整していただけるようにしました。
ご夫婦でゆっくりとリゾートのように・・・というお客様のイメージに合う様に様々な照明を検討しました。
「前の家は、よくある白のクロスの家でしたから。今度は白でなくて、前とは異なる雰囲気の家にしたかった。」
というのがお客様のご要望でした。
「壁の色なんかはサンプルではなかなかイメージできなかったけど、完成を見ると、担当者さんの提案がピッタリ合っていて満足です。リゾートホテルの様な雰囲気だから、好きな音楽をかけながら、夫婦でお酒を楽しむ時間などもいいね。」
と、ご主人が笑顔で語ってくださいました。
リフォーム前は部屋数も多かった物件ですが、今回はゆったり暮らすことをテーマに、敷地面積の割りに部屋数を少なく、1つ1つのスペースをゆったりと取りました。
ご夫婦お2人のセンスの良さが反映された、くつろげる和の雰囲気とモダンなかっこよさが調和した空間になりました。
奥様、旦那様には最後の最後まで楽しく打合せお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました。
ご満足いただきとてもうれしく思います。
施行中の様子
施工前の様子
築年数は経っていますが、しっかりとした鉄骨造りの建物でした。
工事の様子
必要な部分を残して解体しました。大規模リフォームになります。