京都市西京区の戸建てリノベーションが完成しました。
親御様も暮らしやすいようにと、バリアフリー化も兼ねた全改装リフォーム
一階 LDK
こちらのお家は、壁の1面が斜めになっている、特殊な形状の建物でした。また、立地的に採光があまり多く採れませんでした。
ですので設計時に工夫した事は、出来るだけ「明るい雰囲気に」という事と、「落ち着けるお住まいに」という事です。
一階には長時間滞在する個室をつくらず、調理作業をする時のみ利用するキッチンを配置しました。
また、リビングダイニングは斜め部分を避け、四角い形状がつくれるスペースに配置。生活する中で違和感を感じにくいよう考慮いたしました。
玄関・アプローチ
玄関は、ご高齢の親御様も動きやすい玄関にと、出来るだけ広くしました。
玄関の式台は、以前使っていたものを再利用。まだ使えるものは使うことで環境にもコスト的にも優しくなります。
玄関には収納を設置。必要な収納分を確保しました。傘も入る仕様のものを取付け、生活してもすっきりと広い玄関を保てるように考慮しました。
リビングへ繋がる室内ドア(写真)は、ガラス面の大きいものを使用。外の明かりを室内に届けます。
エクステリアは玄関ドアの位置を変更し、アプローチ部分を長く取り、急な勾配や高い段差をなくしました。
手摺も設け、段差の上り下り時にも考慮しました。
庇も新しく取付け、雨の日でもあわてずに出入りができます。
採光のため、玄関ドアに窓のあるデザインを選びました。
明るい1階への工夫:洋室
1階洋室ドア(階段奥)は開き戸ではなく2枚の引き建具を使用し、そこからの採光も取り込みました。
リビング中央に階段がありますが、空調機器をお使いの際は、効率をよくするためロールスクリーンを設置してあります。
お風呂
浴室はタカラスタンダードのシステムバスに。
断熱浴槽ですので、冬も長い時間快適です。
タカラスタンダードには、「ぴったりサイズエメロード」という便利なプランがあり、間口・奥行が2.5cm刻みでサイズオーダー可能です。さらに、カウンターを無くすなどのカスタマイズできるという優れもの。
こちらのお風呂は規格サイズでしたが、たとえ現状が規格外サイズで余分なスペースを残しながら施工されたお風呂であっても、できるだけ広く隙間なく浴室を確保でき、間取りを変えずにより快適なお風呂にリフォームすることができるオススメ商品です。
1階 間取りはこちら
2階 洋室
2階洋室は隣の視線を考慮し高窓を配置しました。
既存バルコニーのモルタルがかなり傷んでおり、笠木(鳥居・塀・門などの上に横にわたす木。冠木(かぶき)。)部分から雨漏りもしていたので
シート防水をし、立上り笠木も新しくやり替えました。
また、北側の雨樋が1か所しかなく、集中してはねた雨水が外壁の劣化に
繋がっていたようにみえたため、改良することに。
スムーズに雨水が流れるように雨樋の形状をやり替えました。
外壁も塗装し直して、外観もすっきり一新されました。
2階の間取りはこちら
今回フルリノベーションの費用は
今回、木造戸建て2階建全改装(耐震・断熱・バリアフリー)としてかかった費用は、およそ1500万円程度でした。
施行中の様子
以下は、施工前・施行中の様子です。
長年住まわれてきたご実家でした。
今回のリノベーションで、より暮らしやすいお住まいに変身させて頂きます。
施工前の様子
施工前の様子はこのような感じでした。
足場を組んで、解体工事から行いました
まずは足場を組んで解体工事から。
周辺にできるだけホコリと騒音を出さないようにシートを張り、水を掛けたりしながら解体を行っていきます。
柱などをチェックし補強をします。(耐震工事)
耐震工事の様子。
色の薄い柱や垂木は新しい補強用木材。既存の柱などに沿わせて補強しています。
まだ使える部分も、金具などで補強しています。
一部だけ弱い部分などは、接ぎ木などの技術を使うこともあります。過不足のない耐震工事を丁寧に行っていきます。
断熱リフォームで年中快適に。
京都の冬は「底冷え」とも呼ばれ、湿気のある厳しい寒さとなります。
このように床にしっかりと断熱材を入れていくことで、快適なお家になります。
リノベーションは仕上りのデザインや設計に目が行きがちですが、この様な見えない箇所が重要です。当社は耐震・断熱リフォームにも力を入れております。
今回のリフォームまとめ
今回は、現状の問題点や気になる箇所を改良し、ご家族全員が暮らしやすいバリアフリーの家へと改修させて頂きました。
お客様のご協力もあり工事はスムーズに進み、予定通りの仕上りになりました。
これからも仲良くお過ごし下さい。どうもありがとうございました。